部長に贈るTwitter活用入門

ツイッターを使い始めたけど、面白さがイマイチ分からない、活用のしかたが分からないというビジネスマンの部長さん(限定?)むけに、ガイドをまとめました。

@とか#とかRTがまだいまいち分からない、という場合は、まず公式ナビゲーターの用語集などを参考にしてください。
http://twinavi.jp/guides/glossary

その1 何はなくとも、使い易いクライアントソフトをインストール

ツイッターのすごいところは、リアルタイム性にあります。でもWebページでいちいち確認するのは、いかにも面倒くさいです。
そこで、いろんな人が便利なソフトをいろいろ開発しています(ここで紹介しているのはすべてフリーウェア)。利用しない手はありません。
専用のソフトには自動更新機能がついています。ソフトを立ち上げておくだけで、30秒とか1分に1回、最新の情報を自動で拾ってきてくれる機能です。これを使うだけでも、ツイッターの価値観がガラリと変わるとおもいます。

Windowsユーザーなら、手始めに「Twit」。ユーザーも多いです。
http://1day.sorezore.net/2010/03/10/3663/
http://cheebow.info/chemt/archives/2007/04/twitterwindowst.html

Macユーザーなら、「夏ライオン」「夜フクロウ」が分かりやすいです。
http://veadardiary.blog29.fc2.com/blog-entry-1493.html
http://sites.google.com/site/yorufukurou/

Firefoxを使っているなら、アドオンを入れるのも便利です。
「Echofon for Firefox」(昔はTwitterFoxという名前だった)
http://d.hatena.ne.jp/masah/20100312#p2
http://www.echofon.com/twitter/firefox/

リストやハッシュタグを使いこなす(後述)ようになったら、「TweetDeck」
http://ameblo.jp/ichitaso/entry-10418594637.html
http://www.tweetdeck.com/

その2 ツイッターを使いこなしている有名人や企業をチェック

気になる人、気になる会社があったら、「鳩山由紀夫 twitter」のように検索して、どんどんフォローします。で、つまらなかったらどんどんフォローを外しちゃってください。特に有名人や企業には気遣い無用。
先に紹介した、Twitter公式ナビーゲーターの「アカウントを探す」のメニューから、興味のある人、人気のある人を探してみてもよいでしょう。
下記の人たちは(私のまわりでは)よく話題になるので、試しにフォローしてみては?

孫正義。ソフトバンク社長。社長の人柄で会社の株(てゆうか、印象?)を上げまくっている、ツイッター界の成功事例。ふつうに面白い
http://twitter.com/masason/

東国原知事。空いた時間で熱烈返信。
(5/6現在、口蹄疫への対策でご多忙のようです)
http://twitter.com/higashitiji/

野口聡一。宇宙ステーションから写メール感覚で写真UP
http://twitter.com/Astro_Soichi/

テーブルマーク株式会社。カトキチでおなじみの会社。
ツイッターでのマーケティングに成功している例。
http://twitter.com/katokichicoltd/

朝日新聞の公式アカウントと、中の人
http://twitter.com/asahi/
http://twitter.com/asahicom/

そらの。いろんなセミナーや会議をUSTTREAM(ユーストリーム)で「ダダ漏れ」して話題に。
http://twitter.com/ksorano/

向谷実。カシオペアのキーボード担当。最近ツイッターが楽しそう。著作権問題にも関心あり。
http://twitter.com/minoruMukaiya/

神田敏晶。ジャーナリスト。もとパソコン雑誌の編集長。昔セグウェイで公道を走って捕まったひと。ツイッター、USTREAM、iPad大好き。
http://twitter.com/knnkanda/

津田大介。フリーのジャーナリスト。ツイッターやUSTREAMを通して既存のメディアへの疑問を投げかける。
「tsudaる」という言葉のもとになった人。
http://twitter.com/tsuda/

NHKの中の人とTBSの中の人の馴れ合いを目撃
http://twitter.com/NHK_PR/
http://twitter.com/tbs_channel/

人気のツイート。独自のアルゴリズムにより、人気のツイートを選び出して自動でリツイートするプログラム。
(自動でつぶやきを投稿するプログラムのことを、「bot(ボット)」と言います)
このアカウントをフォローすると、知らない人のツイートを受け取るようになりますが、それがツイッターの「リツイート(Re Tweet 再度ツイートする、という意味)」の機能です。
「テレビで話題になっているニュースとネットで話題になっているニュースは違う」と言われても実感できない人、要フォローです。
http://twitter.com/toptweets_ja

その他、東急ハンズ、ツタヤ、セブンアンドワイ、大阪王将など、各社が参入して話題になってます。

その3 こんな人がツイッターを活用しています

1.著名人・芸能人・ジャーナリスト

既存のメディアで有名人が報道される場合、どうしても言いたいことがねじ曲げられてしまう。本心をさらけ出すだけでメディアのフィルターを取り去って、ストレスから開放される人も多いようです。例:ホリエモン、東国原知事
(逆に、なんとなーく上っ面でやっているような人もいます。例:鳩山由紀夫)

2.企業のトップ

成功した人:孫正義
失敗した人:角川春樹(現在アカウント削除)
http://hdknr.posterous.com/-kadokawaharuki-on-twitter

3.企業の「中の人」

企業のアカウントを運営していても、結局はツイートする人の個性や気遣いが出てしまうもの。だったらむしろ隠さずに、本心で語るひとがウケています。ツイッターで「企業の正式声明」だけつぶやいていても、よっぽどの大企業でないと注目されません。むしろ普通の人としてつぶやいたり、返信に答えたりしているだけで、企業の注目度を上げていく感じです。

加ト吉の場合、会社の人としての仕事は、twitterの検索機能で「カトキチ」という言葉を検索して「おいしい」と言ってくれた人宛に「おそれいりこだし」とつぶやいたり、「まずい」と言う人に素直に謝ったりするのがメインです。それだけでも、カトキチから直接つぶやかれた人は、スーパーの冷凍食品コーナーに行くだけでちょっとドキドキしてしまう。これでリピーター(しかもツイッターで宣伝までしてくれる)が一人誕生するのです。加ト吉の売上にどれくらい影響が出ているか分かは私は把握していませんが、20,000人近い一般人に「カトキチファン」を名乗らせるのにかかった費用を考えると、ものすごい効果だと思いませんか。

4.職業・会社名を明かしている普通の人

公私の使い分けさえできていれば、この立場の人が一番情報を活用できています。仕事のことや住んでいるところ、たまには家事の愚痴など、多面的なツイートがその人のパーソナリティーを浮き立たせ、人の興味を引きます。情報を発信したぶん、得られる情報も多いのです。

5.普通の人

何となく消息は気になるけど、直接会ったり連絡するのも面倒な人とゆるいコミュニケーションをとるのに、ツイッターは最適です。お互いに何となくつぶやいているだけで、何となく安心、というユルさがとにかく楽チン。

ツイッターで社会参加することもできます。自分のポリシーをつぶやくことができます。(あんまりやると煙たがられますが、「同じ気持の人とだけフォローし合いたい」というのであれば、それもありです。
ツイッターで就職を決めた人もいます。
リツイートするだけで募金できる、という仕組みもあります。
ソフトバンクの電波基地局倍増計画は、一般人のつぶやきから始まりました。
ラジオにハガキやメールを送るだけでなく、パーソナリティーとツイッターを通して知り合いになるひともいます。

その4 mixiとかブログでもよいのでは?

mixiなどのSNSやブログと何が違うの?という質問をよく聞きますが、簡単に言うと一つ一つの発言が緩やかなところでしょうか。ブログのように丹精込めて書く必要もありませんし、mixiの日記のようにコメントを残さないとどうこう、という文化もありません。
気軽なところが受けて、ユーザーを増やしているようです。

その5 発言してみましょう

ツイッターを情報収集だけに利用している人も多いですが、せっかくだから発言してください。あなたの「まだ眠い」とか「○○のカレーはうまい」というつぶやきを見て、反応はしなくてもなんとなく和んだりしている人もいるはずです。
そのとき、必ずやって欲しいのが、自分のアイコンを使って欲しいのです。
自分の顔写真を使うのが理想的なのですが、抵抗があれば好きな画像で構いません。「アメーバピグ」というサービスで作れるアバターや、wiiで作ったキャラクターを使っている人もいます。絵心のある知り合いに似顔絵を描いてもらうのもステキです。ツイートを読む人はアイコンの画像で誰の発言か判断しますから、なるべくカッコいいもの、かわいいものを使ってください。ただし、有名人の写真ややアニメのキャラクターで気を引こうとするのは肖像権にも関わりますし、ご法度です。

美味しいものを食べたり、おもしろい物を見たりしたら、ぜひつぶやいてください。ほとんどの人が共感できる話題です。
写真があるとなお良いです。携帯電話から「モバツイッター」というサービスを使えば、写真付きのツイートをメールで送信することもできます。スマートフォンを使っているなら、ツイッター用のアプリから写真をアップすることができます。

特定の人に向けてメッセージを発信することもできます。例えば孫正義さん宛のメッセージなら、つぶやきの頭に「@masason 」とつける(@masasonの後に、半角スペースを入れます)と、それは孫さん向けのツイートになります。ただしこれは「公開メッセージ」なので、あなたと孫さんの両方をフォローしている人にはまる見えです。つまり、あなたが孫さんに対してこう思っている、ということを公開することができるわけです。さらに、運良く目に止まれば本人から返信をもらえることもあるでしょう。

個人向けにプライベートなメッセージを送るには、「ダイレクトメッセージ(DM)」を使います。DMを送るには、相手と互いにフォローしあっている必要があります。

その6 リストをつくる

何人くらいフォローしていますか?企業アカウントやジャーナリストなどをフォローしだすと、1日に受信するツイートは膨大になります。これを全部読むのは大変ですし、大事な友人のめったにないつぶやきを見逃してしまうかもしれません。
ツイッターには非公開のリストを作る機能があります。見逃せないアカウントを非公開リストに追加して、忙しいときはリストからチェックしましょう。

その7 検索を使いこなす

ツイッターのwebページの右のほうに、検索窓があります。ここにたとえば、「#ryomaden」と入力して検索してみましょう。この「#」から始まるキーワードはハッシュタグといって、特定の話題についてツイートするときに「 #ryomaden 」のように半角スペースで書き込む、暗黙のルールになっています。ドラマ「龍馬伝」についてつぶやくときは、#ryomaden というハッシュタグを使うのが一般的ですが、絶対につけなければならないワケでもありません。
どんなハッシュタグが人気か(つまり、なんの話題が多くつぶやかれているか)については、
http://hashtagsjp.appspot.com/
が参考になるでしょう。

また、検索窓に「masason」と入力して検索すれば、孫さんや孫さん宛のツイートが検索できます。孫さんがどれくらいのメッセージにさらされているか、気苦労も知れるということです。

さらに詳細な検索は
http://search.twitter.com/advanced
を利用することもできます。

その8 TweetDeckでリアルタイム検索

上記のリストや検索キーワードを、TweetDeckなどのクライアントソフトに記憶させておけば、特定の人や言葉がツイートされたときに、パソコンで音を鳴らしたり、通知のウィンドウを表示させることができます。
企業アカウントで特定の言葉を拾い上げたい場合には、必須の機能と言えます。

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